直胤さんごめんなさい
- 智史 廣瀬
- 7月16日
- 読了時間: 2分

川路聖謨という方をご存知でしょうか。
知っていれば相当のマニアとでも申せましょうか。幕末の幕臣です。
昨年の桜見は佐保川の「川路桜」でした。
幕府内の政変で、奈良奉行に左遷されていた時、善政を敷いたので「五泣百笑の奉行」と呼ばれ、鹿政談にも出てくる知る人ぞ知る有名人。
そんな川路は奈良奉行時代、古都の風景を守るため、東大寺や興福寺に数千本の桜や楓を植樹しました。その時一緒に植えられたのが川路桜だそうです。
奈良奉行の後、大阪東町奉行、勘定奉行に昇進し、ペリーと同年に来航したロシアのプチャーチンと丁々発止を行った切れ者。その後、井伊大老に追われ失脚。江戸城開城日に中風で半身不随の身で腹を切り、ピストルで喉を打ち抜いて自決した幕臣。
あるマンガで知り、好きになり過ぎて今年の頭に江戸に下り、川路の屋敷跡、お墓にまで参ってきました。
いやー、我ながら物狂いと言われても仕方がありませんが、この齢で江戸に行って観るものなんて、そんなにありませんからね。
で、先日読んでいた本で、川路の日記に直胤が出てきたんです!大慶直胤!
直胤さん、川路の奈良奉行時代に対面してるんですね!
川路46歳、直胤68歳。年上とはいえもちろん川路が身分は上ですから、直胤さん、川路に得意のマッサージなんぞをかましてます!4時間も!
「こっちの道でも弟子が出来た」とのことで、鴻池善右衛門までわざわざ直胤の宿を訪ねて按摩を受けたとか。
その後も何度か按摩は続くのですが、その中での会話が非情に興味深く、また道に真面目な直胤の性格が切々と伝わってくるのです。直胤!お前いい奴だな!
これまで大慶直胤は何本も観ていますが、皆、異様に出来過ぎていて、なんとなく「かっこ良すぎて逆に引く」みたいな感じがあったんですが、この文章読んで一遍に好きになりました。
好き好き直胤さん!
これからは、斜に構えずにきちんと拝ませていただきますね!
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