令和六年二月十八日、第24回姫路お刀同好会を開催いたしました。
今回は初見さんが7人と、いつもより少なめ?でしたが、そのぶんじっくりと観ていただけたのではないかと思います。僕もこれくらいが楽かな~。
しかも今回は皆さん上手だった!
前回は注意をすることが多かったのですが、今回は皆さん緊張しながらも、指示した動作をきちんとしてくださって、ほとんど握りを直したりすることもなく、スルスルと進んでいきました。
ただし!刀が全部観えたのか?というと、そうでもないんですよ。
半年ぶりに2度目の再訪をしてくださった方に、「観えるもの、違いますか?」と聞いてみたのですが、やっぱり、「全然違います」とのこと。
そう。「観えた!」と思っても、実は観えて無いんですね。僕に誘導されたものが観えているだけです。2度目の方には、2度目に観えるはずのものを誘導するので、初めて気づくんですね。
もちろん3度目に観れば、3度目の気付きがある。刀は、その日の天候、部屋の照明。はては自分の体調によってまで、観え方がちがってきます。
2次会に向かう道、初見でいらした方に
「どうでしたか?」
と聞いてみたところ
「すごかったです。まさか自分が真剣を手に取るなんて思いませんでした」
と、嬉しい言葉をいただきました。
「最初は怖かったですが、観ているうちにその美しさに魅了されて…」
と、なかなか気に入っていただけた様子。
うむうむ。
主催者としては大満足です。
もちろん、2回目来ていただけたら嬉しいですが、1回来ていただいただけでも、「真剣を手に取って観た」という体験ができたのなら、それはそれで人に自慢できる出来事ですよね。それだけでも十分かと思います。
はまると沼なのでね...フフフ…
今回は大橋刀匠が最近挑戦中の山鳥毛写し、話題のネコちゃんなどを持ってきてくださいました。
今回出した刀で一番時代が上がるもの。当麻。鎌倉末期~南北朝最初期。
初めての方にも、鎌倉の刀なども手に取って観ていただきます。
もちろん、新刀や現代刀のほうが、初心者には観やすくて良いとは思うのですが、結果的に一見さんになってしまう人でも、「鎌倉の刀を手に持ったよ!」っていう体験をしていただきたいからです。
さてさて、今回スタートを切った7人のうち、どれくらいの方が支部に来るようになるでしょうか?
そして、深ーい刀沼にはまる人は、どれくらい現れるでしょう。
そういう方を、探しています。
次回は意外とすぐにやりますので、また来ていただけたら嬉しいなぁ。
令和六年二月十九日
廣瀬智史 かく
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