刀屋さんの選び方
- 智史 廣瀬
- 6月28日
- 読了時間: 3分
更新日:7月16日

僕の会で皆さんに最初に観ていただく刀。「初心者丸」。
刀を始めて間もない頃、当時付き合いのあった刀鍛冶から直接買ったものです。抜き身を握ったときに「ビビッ!」と来て、「これは僕のために打たれた刀だ!」と即買いしました。
「第七回新作日本刀 研磨 外装 刀職技術展覧会」で銀賞第一席、新人賞を受賞した刀です。
実は数年で飽きてしまって、何度か売ろうかと思ったこともありましたが、そのころ僕が姫路お刀同好会を始めたこともあり、ちょうど初心者さんが見やすい刀でもあったので、手元に残りました。
会の最初、真剣を手に取っていただく前、一応ぞんざいな扱いをしていただかないよう、値段を公表しております。150万円です。
「高い!」と思われるか、「安い!」と思われるかはその方の経済状況によりますが、そうそう乱暴に扱われる方はいらっしゃいません。
ただ、150万円の刀に数年で飽きてしまう。
これは非常に残念なことで、現代刀を買う方にはよく考えていただきたいなと思うところではあります。
さて、日本刀ってそんなにするの?という話になるとこれが違ってきます。
一流店に行きますと、その何分の一の価格で、素晴らしい刀を手に入れることができます。
ただ、その一流店に入ることが難しい。
僕は人の紹介がありましたので、スッと入れましたが、一見さん御断りのお店が多いです。
また、最初に出てきた刀の作者を当てられないと、次の刀が出てこないお店もあります。
アマゾンでポチっとする訳ではないのです。
一流の刀屋さんは、客を見抜きます。
「こいつは目があるな」と思った客には、めったな刀は出しません(目のない大金持ちからは…ゲフンゲフン)。予算にあった、最高の刀を出してくれます。
実際、僕が最初に買った刀は、未だ抜く度にあらたな発見があり、飽きません。
それこそ初心者丸の三分の一以下の価格ですのに。
僕は地元が播磨ですので、そうめん(揖保の糸は世界一ィィィ!)をお土産に、「勉強させてください!」と刀屋さんに伺うこともあります。
刀屋さんは僕が貧乏サラリーマンであることをご存じですから、買えないと分かっているの上で、超名刀を持たせてくださいます。
そこで、刀を「読み下し」しながら、その刀の美しさを感動とともにどんどん伝えていきますと、刀屋さんも嬉しくなるのか、「じゃぁ、この刀も観てみてよ」と、次の刀を出してくださって、気が付けば数時間もお邪魔していた。なんてこともざらにあります。
ニコニコしながら、感動する僕を観ている。
刀屋さんこそ、最高の数寄者ではないかと思うこともしばしば。
刀屋さんの個名を上げることはここではしませんが、目がなければ良いものは手に入りませんし、二流の刀屋さんに行くことは時間の無駄です。
けして安い買い物ではないのですから、もし刀を買おうと思うのであれば、絶対に支部で目を上げられた後。信用できる方の紹介で行かれることをお勧めします。
あ、「刀の読み下し」については、またいつかご説明いたします。
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